牛乳貧血という言葉を聞いたことがありますか?
カルシウムの宝庫といわれる牛乳。カルシウム以外にも栄養素が多く、朝食や間食としても便利でありがたい存在です。でも飲み過ぎは要注意なのです。
牛乳のことをよく知って、上手に活用しましょう。
※当ページは、牛乳の摂取を推奨するものではありません。牛乳を摂取する際の一般的な注意事項を記したものです。牛乳アレルギーがある場合は、主治医の指示(摂取方法、除去など)に従って下さい。
牛乳貧血の原因は?
牛乳貧血とは、文字通り牛乳によって貧血になるということです。その原因として、2つのことが挙げられます。
1. 牛乳に含まれる鉄分はごくわずか!
牛乳には豊富なカルシウムが含まれていますが、鉄分はごくわずかしか含まれていません。
※ Trというのは微量を意味します。
meijiのホームページから引用した成分表です。 Trというのは微量を意味します。
牛乳はお腹がふくれやすい飲み物です。カルシウムをたくさん摂るために牛乳をガブガブ飲んでいると、お腹がいっぱいになりご飯が食べられなくなってしまいます。そうすると、同じく体に必要な栄養素である鉄分を摂取できなくなってしまい。鉄欠乏性貧血になってしまうということなんです。
2. カルシウムが鉄の吸収を阻害する
カルシウムは鉄の吸収を妨げる可能性があるとされています。ただ、この作用はまだ明確に証明されてはいません。しかし一般的に、牛乳をたくさん摂取した状況では鉄の吸収が抑制され、鉄欠乏になりやすいと考えられています。
食事中に牛乳を一緒に飲むのは避けた方が良いかもしれません。
1. 大量の牛乳でお腹がいっぱいになり、他の食事が食べられなくなることによる
2. 大量の牛乳(カルシウム)が、鉄の吸収を妨げることによる
それでも牛乳は栄養の宝庫
牛乳はアレルギーや乳糖不耐症がなければ、とても便利な栄養食材です。
カルシウム
こどもの栄養に欠かせないカルシウム(※もちろん大人もしっかり摂りましょう)。
ご存知の通り、牛乳にはカルシウムが多く含まれています。そして吸収率もいい!
カルシウムはコップ1杯 (200ml) で1日の必要量の1/3強を摂ることができます。
その他の栄養
1日に飲む牛乳の適正量は?
牛乳の適正な摂取量はどれくらいなのでしょうか?
小さなお子さんの場合、牛乳は1日に400ml以下にしておきましょうと考える先生方が多いのではないでしょうか。
※食事をしっかり摂取できる比較的年齢の大きなお子さんの場合はその限りではありません。
【牛乳を飲むときの注意点】
・1日に何回かに分けて飲む
・年齢や体格によって量を調節する ※食事に影響がなければ量を増やすこともできます
・食事中の牛乳摂取は控える
・鉄分を意識的に摂取する
まとめ
牛乳貧血について説明しました。カルシウムを摂取するために良かれと思ってたくさん飲んでいた(飲ませていた)牛乳によって鉄分不足になることがないように気をつけていただければと思います。
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